段七系共通の明るい内装と見やすいメニューで、京都らしく小鉢などの付いた懐石風膳などのセットも豊富。柚子切り塩ラーメンは鶏ガラに鰹などの魚介系を加え柚の香を仕込ませた透き通った白いスープで和風ダシのよう。柚子を練り込んだ中やや縮れ麺は断面が珍しく四角いのでまるで日本蕎麦のような食感で、コシは強くなくもっちりとした弾力が独特。半熟卵やエビの薄いすり身を湯葉で包み揚げした東寺揚げの鮮やかな黄色、壬生菜や九条ネギなどの緑、ウデチャーシューの仄かなピンク、紅葉麩のグラデーションカラーが美しく実に京都らしい一品。麺をもう少しコシのあるものに変えて豚骨などを加えればインパクトが出ると思う。