温泉街の道路沿いにある下町食堂で、とまり木カウンターと小上がり座敷のある狭い店内で、観光客よりは殆ど地元客で満席の地域密着店。中華そば(450円)は小振りの丼に入った豚骨鶏ガラベースに昆布の旨味が利いた茶濁色スープで、髄の骨粉でややトロッとしているが臭みやしつこさは無い。中細ストレート麺は少し茹で過ぎててコシが無くなっていたのが残念。チャーシューの代わりにハムっぽい豚モモ肉のスライスが入ってたのは特徴的。スープに奥行きが無く麺も弱くチャーシューも力不足だが、なんと言ってもこの店の魅力は店員おばちゃんたちの温かい接客である。ラーメンを待つ間手持ちぶさただからと枝豆を出してくれたり、細かくお茶などを出す気配りと人の良さは地方にくるとホッとする。愛すべきローカル店だと思う。