博龍軒

九州医大の東にあるやや寂れた感のある馬出商店街前の駐車場内にあるプレハブで、L字型カウンターにテレビの音が流れるノスタルジックな内装。ラーメン(550円)は和歌山ラーメンのような小振りの丼鉢に並々盛られ、豚骨に昆布を効かせたやっぱり和歌山に近い茶濁色豚骨醤油スープで、コラーゲンが多いのでほっとくとすぐ表面に膜が張るほど濃厚だが飲み口はサラリとしている。まるで細きしめんのような真っ白平打ち麺は独特で、茹で過ぎかと思うほど柔らかく博多では異色。モモチャーシューはパサパサしてはいないものの薄味で、肉自体の旨味もあまり無い。コリコリしたキクラゲの堅めの食感が心地よく、青ネギも多めで嬉しい。実直そうな店主夫婦とそれを見守るおばあちゃんの家庭的なお店で、ノンビリとしたユルい雰囲気が落ち着く。