阪神深江駅を南下した東部卸売市場の小売店棟にある外側の入口が非常に分かりにくい外観で、メラミンの朱色が鮮やかなL字型カウンター10席と2人掛けテーブルが4卓の市場内食堂らしい雑然とした店内。ラーメン(470円)は鶏ガラを使った透き通った褐色のスープでかなり味が薄く、非常に淡白でレトロな味わい。中ストレート麺は微かに臭みがあり柔らかめで、素直なスープに素直な麺という典型的な組合せ。モモチャーシューは赤身がややパサつくが、国産豚の旨味がしてこれまた素朴。青ネギとモヤシという王道のトッピングに、ラー油がちょっぴりアクセントを付ける。麺メニューはもちろん、カレーライスやオムライスなどもあり、市場で働く人たちの貴重なメシ屋。一見頑固そうな店主も話せば気さくで奥さんの対応も気持ちよく、さすが商売人を長年相手にしているだけはある。