岸里駅を南下して南海汐見橋線の高架を越えてすぐにあり、壁にへばり付くような小さな店を囲む大きなガラス戸から店内がよく見える明るく入りやすい外観。店内はL字型カウンター9席のみで木のカウンターと白い壁が清潔感がありホッと落ち着ける造り。特製塩らーめん(600円)は、鶏ガラメインに鰹を少し利かせ纏めた透明スープで、岩塩の旨味やホタテスルメなどの海産物系旨味が複雑に絡み合う。細ストレート麺はツルツルして喉越しがいいが、麺自体の旨味はやや弱い。大きめが2枚入ったバラロールチャーシューは柔らかく仕上げられ、味付けも程良く肉自体の甘さも充分。タップリ入ったネギがシャクシャクと小気味良い食感と清冽感を与え、甘めのメンマもコリコリと歯ごたえがいい。煮卵は固茹でだが、これだけスッキリとした塩スープなら半熟で無い方が合うと思う。穏やかな応対の店主と優しい味のおかげで、この界隈の夜のオアシス的存在のお店だ。