塩元帥

地下鉄横堤駅を南下して数分後現れる入口の巨大な製麺室に度肝を抜かれる中バコの和風外観で、店内はカウンター14席テーブル5卓の座席のみならず厨房も広く清潔で明るい。無化調の天然塩ラーメン(680円)は豚骨控えめに鶏脂ダシと貝類などの魚介が合わさったキラキラと黄金色に透明なスープで、やや脂がしつこいが奥深い旨味。細平打ち麺はリングイネのような楕円を帯び、プリプリしたコシともっちりとした弾力を併せ持つ。バラロールチャーシューは軽く炙られて香ばしく、ホロホロと柔らかく崩れて脂身からの上質の旨味が口いっぱいに広がる。細いメンマや白髪ネギ、菊菜や針唐辛子の色彩が鮮やかで、挙げタマネギとユズのアクセントが変化を付ける。ややスープとの絡みが弱い気がしたのと麺に焦げたような微かな苦味がしたが気になるほどでは無い。キムチバーや毎月10名に3千円の金券が当たるアンケート、気持ちいい接客は3店舗目にしても驕らない気持ちの現れだろう。