麺:
麺の太さは普通。
スープとの絡みはいいが、澄んだスープであるが故に
かん水臭を少し感じてしまう。
つくづくアッサリ系のスープにかん水は邪魔だと思う。
スープ:
鶏をベースとした基本に忠実なスープ。
旨味が凝縮されたスープにかなり多めの脂が浮き美味。
ただし日によって旨味や脂の出方にかなりムラがある。
食材の問題か、店主本人の気合いの問題かは不明。
具:
チャーシュー、メンマ、ネギとベーシックな構成。
チャーシューは硬め、メンマはやや柔らかく甘め。
ワンタンは恐らく出来合いの皮ながら、スープ表面の脂のおかげで
ツルンと口の中に入る。
雰囲気・サービス:
昔ながらどころか終後のようなバラック。
初めて来る人間は店を見つけるのに相当苦労すると思われる。
店内も相当年季が入っている。
70代位に見える店主の替わりに女性が接客するもあまり対応は良くない。
総評:
取材拒否らしい名店。
昔ながらのつくりだが、その基本レベルが高く、飽きの来ない味。
最近は濃厚なものや新しいものだけが持て囃され、
こういった店が過小評価を受けるのは寂しい。