水曜と木曜日の塩味狙いで初訪。呑んだ〆に鶏中華そばを戴く。スープは澄んだ黄金色。鶏の旨味がギュッと凝縮した出汁に、塩気がシャープに効いており、飲酒を前提にした濃いめの味付け・味わいとなっているが、力感のある鶏の旨味が存分に味わえ実に美味だ。一方麺は軽く縮れのあるストレート中細麺。しなやかで滑らかな啜り心地がスープと抜群の相性で、「支那そばや」から仕入れただけのことはある感じだ。具は鶏叉焼3枚、鶏挽き肉、ナルト、ほうれん草、海苔とその上に柚子胡椒、笹切り葱で、叉焼は炭火で炙られ皮が香ばしくカリカリ、中は柔らかくジューシーで鶏の旨味もしっかりと効いている。柚子は溶かし過ぎには注意が必要だが、爽やかな香りがスープのナイスアクセントだ。「
にも相当こだわっている」とご主人が言うだけのことはある、〆で出す
のクオリティを遥かに凌駕した本格的な仕上りに大満足な一杯であったが、それだけに素面で味わってみたい、そんな一杯でもあった。