中板橋の「愚直」にフラれ、過去2度フラれているこちらに12:10初訪。先客2後客5。豚骨とオリジナル和出し汁が半々の看板メニュー「豚濁和出汁ソバ」を戴く。スープは茶濁してるがサラリとして濃厚感はそれ程でもないが、表面には魚粉や焦がし葱など浮遊物が浮き香ばしい香りが放たれ、獣臭さの無いギュッと詰まった豚の旨味にフワッと香る鰹節、更には甲殻類の旨味も加わり、コクの効いた深みのある旨味風味がしっかりと引き出されているほか、醤油ダレの尖りも唐辛子のピリ辛感もこの味わいを活かすナイスなアクセントになっており、グイグイ飲ませる惹きのある味わいに仕上がっている。一方麺は博多風ストレート極細麺。硬めに茹でられゴワゴワしてボキボキとした食感で、スープとの絡みはいまひとつも、相性は悪くない。具はバラロール叉焼、極太メンマ、海苔、焦がし葱、刻み万能葱で、叉焼は肉厚だが柔らかくジューシーな仕上がりで、炭火の香ばしい風味が味付けのしっかりした肉の旨味を引き立たせており中々だ。地雷源ほか数店舗によるコラボらしいが、それを感じさせない纏まりの良さと完成度の高さを感じる、臨休も多いがフラれても行く価値ある一杯だ。