鶴ケ島「とんちぼ」からの連食でこちらに初訪。鶏系の「塩らーめん由布姫」を戴く。スープは澄んだ黄金色で、ふくよかな鶏の旨味がしっかり効いた出汁だが、そこに合わさる塩ダレの角のある塩気が折角の出汁感を台無しにしてしまっている残念な仕上がりだ。一方麺はストレート中細麺。程よい茹で加減で適度に歯応えがあり、啜り心地もスープの持ち上げもまずまずだ。具は鶏ムネ叉焼、メンマ、麩、海苔、刻み万能葱で、叉焼は一枚が大ぶりで肉厚なものが4枚も乗っており食べ応えはあるが、パサパサとした食感と淡白な味わいで仕上がりはいまひとつだ。総じて中華料理店によくある「鶏そば」に近い馴染みのある味わいだが、これならわざわざ遠征する程のことはない期待外れの一杯であった。