店主が「せたが屋」の出身と聞き10:55シャッターポール初訪。後客1。デフォのラーメンと塩ラーメン、濃厚ラーメンを戴く。「ラーメン」と「塩」のスープはほぼ澄んだ醤油色と黄金色で、魚介節系を強く感じる鶏ガラベースの出汁だが、出汁感がいまひとつ弱いため醤油ダレの風味や塩ダレの塩気を強く感じる仕上がりだ。これに比べ「濃厚」のスープは濃く茶濁してトロミのある豚骨魚介。動物系と魚介節系の旨味が拮抗した濃厚でクリーミーな出汁で、こちらは醤油ダレのバランスは絶妙だ。一方麺は「ラーメン」と「塩」は麺肌の黄色いほぼストレート中細麺。「濃厚」は麺肌の白い多少縮れた中太麺。いずれも硬めに茹でられており、歯応えのある食感やスープとの相性はまずまずだ。具は3タイプ共通。バラロール叉焼、メンマ、ナルト、海苔、刻み葱で、叉焼は柔らかだが、網で炙られる割りに香ばしさが感じられず、味わい的にももう少し肉の旨味を感じさせて欲しいところだ。丁寧に作られているのは感じられるし個人的にも好みの方向だが、もう一歩という印象が拭えない、そんな一杯であった。