中華そば さかいや

載りましたね。フリークの人にこそちょっと食べてみて欲しい伏兵。

見た目から想像できる昔ながらの〜というのとは結構別。
まず甘いというのが第一印象になると思います。転じて蕎麦っぽくもある。これは個人的にはこれでいいのだとも、問題ありとも言えてしまうような微妙なライン。

驚いたのは出汁の和素材のある意味での「露骨さ」ですね。
食材当てなんて得意じゃありませんが、椎茸・昆布・貝類、この辺が使われてないとしたらちょっと傷付いちゃいます。そのくらいに風味の露出という物が非常に明瞭。
単一素材なら別として、透明なスープの中で複数の素材が、溶け合うでは無く1つ1つの輪郭をくっきりさせながら存在しているというのは衝撃的。

このようなやり方があるのなら、これまでにあったあまり意志の感じられない「和風ラーメン」とは一体何だったのかと、大袈裟ですがそんな事を考えてしまいました。

これだけ言っておいて必ずしも総合的にお薦めするわけではなく、人によっては箸にも棒にも引っ掛からない物なのは承知の上です。
しかし名作かどうかはともかく、問題作であるだけの素養はあると思います。