支那そば 二階堂

('11/07訪問)
店にはサムイ姿の気合いの入った男3人、中々期待できそうな雰囲気。

頼んだのはオーソドックスな醤油。しかし出来栄えはシンプルながら端正綺麗なラーメン。チャーシュー・メンマ・海苔、刻葱は青葱を真中に、白葱は淡雪のように全体に散らし美しく。個人的には背脂を散らすよりこっちの方がずっと美しい。香りも良いし。

まずはその刻葱を掻き分けレンゲでスープをすすると優しい和風の美味しい上品な出汁に十分満足。強烈な魚介の香りのラーメンも大好きだが、こんな優しい味わいも何かほっとする。テーブルには粉節もあるが、丁寧な仕事が窺えるスープの出来栄えと店主の努力に敬意を表し、そのままのスープを楽しんだ。麺は細ストレートに近い控え目な縮れでスープをうまく絡める。味わいも控え目でスープとのバランスも上手く、麺・スープ双方で全体に上品な和風が完成。具のメンマは味が染みて程よくチャーシューも柔らか。食べ進んで気付いたのはスープがいつまでも熱々な、さりげなく油膜をひき出来立てを保つ。それでいて油っぽくなく和風のあっさり上品さは守られてます。

総合的に昔ながらの支那そばを手抜きなしに丁寧に作った感のする和風醤油…いえ、それ以上の拘りと技術がありそうです。これなら毎日でも飽きなそうなラーメン。ご馳走様。