中華料理 平和軒

金沢遠征六軒目。老舗の中華料理店のこちらに11:20初訪。先客4後客10。ワンタンメンを戴く。スープは澄んだ淡い醤油色で、見るからに「優しそう」な感じがするが、ベースの動物系や煮干しなど魚介の素材感よりも化調の旨味を感じる出汁で、更に醤油の香味はそれほどではなく塩気と酸味が強い、アッサリだがじんわり感に欠ける尖った印象の味わいだ。一方麺は自家製でストレートの平たい細麺。芯の残る硬い茹で上げでシコシコ感はかなりのものだが、スープとの相性はいまひとつな感じだ。具は叉焼、ワンタン9個、メンマ、赤巻き、海苔、カイワレ、刻みネギで、叉焼は肉厚だが小振りも味は良好だ。ワンタンは昔からあるタイプながら、餡はプリッとして皮はシコシコでかなりのクオリティだ。旅のガイドブックに載るようなわざわざ感は無いが、近くにあれば何かと重宝しそう、というレベルの一杯であった。